【Q&A】お客様より頂いた鹿革のQ&A

■鹿革のQ&A

鹿革 
Takumiの使用する鹿革はタンニン鞣し(なめし)のみです。

Q : ディアスキン(鹿革)の背中の部位の革は硬いとの事なのですが、私のイメージだと柔らかくて丈夫のイメージが有ります。
背中の部位の紐は正直触った事が無いのですがそんなに違いがあるのでしょうか?

A : 結論から言いますと、背中の部分の紐と以前N様がご使用されていた鹿革の手で触った感触はそれほど大きく違いはないとおもいます。(紐の状態の時)

N様のおっしゃるとおり、柔らかく丈夫なイメージを持っていただけると思います。

私のお店で使用するタンニンなめしの鹿革は背中に沿って60cm~70cm幅の一番繊維の密度が高いところになります。=しまりのある紐になります。)
クロームなめしに比べ「コシ、ハリ」があります。
また、伸びづらいと言う特徴もあります。

以前私もクロームなめしの鹿革ブレスレットを使用していたことがありますが、最初にぴったりでつけていても、何ヶ月後かにはかなり伸びます。

タンニンなめしはその点、全く伸びないということはありえないのですが、無駄に伸びづらい特性があります。

一般的に販売されている鹿革は、ほぼ9割の確率でクロームなめしのものです。
(クロームなめしが悪いわけではありません。用途によりクロームなめしのほうが良い場合もあります。)

何よりタンニンなめし鹿革は使い込めば込むほど自然な味が出ます^^
白の場合もアイボリーっぽく色はなっていきます。白は汚れが付きますが、その感じがお好きであればお勧めです^^)

そんなこともあり、私は現在タンニンなめしの鹿革のみ使用して制作しています^^

編み込みたてはテンション(力加減)がしっかりかかっているので、「ツン」とした感じですが、
(テンションをしっかりかけることにより、ぐっと密度が上がりより強靭な編み込み紐になります。)

頻繁に使用していれば、すぐにとっても柔らかくなりフィット感が出ます。
最初のみ我慢ですが。。^^

Q : 牛革の様な肌触りでは無いと思いますが、ブレスレットの編み込みであの様な強度を保つのに背中の部位を使っているのでしょうか?
一番柔らかい部位と背中では全く別の品物になるのでしょうか?

A : 上記でも伸びのお話しいたしましたが、革をカットする際に繊維の向きを考えながら切らないと後々伸びすぎてしまうことがあります。

また、しまりのない鹿革の部位を使うと、編み込む際にびよーんと伸びてしまい、そこだけ細くなってしまい編み目のバランスを必ず崩します。(人間の革でもそうですが、ひじやひざなどは皮がびよーんと伸びると思います。)

と、上記が一番の理由です^^

Q : 植物タンニンとクロームなめしでも革にした際に強度は変わる物なのでしょうか?
水につけた際など色落ちなども違うのでしょうか?

A : どちらのなめし方もメリットデメリットはあります。

引っ張りの強度で言うのであれば、クロームなめしの方が伸縮性がかなりある為、強いです。
(もちろん、革の厚み、部位などその他の条件はあります)

かと言ってタンニンの鹿革紐は弱いのかと言ったら、全くそうではありません。
私のお店は厚みを3mm幅の約1.8mm~2mm厚のタンニンなめしの鹿革のみ仕入れております。

編み込みの部分はよっぽどの力で引っ張らないと切れることはないです。
ただ、コンチョ(ボタン)を引っ掛けるワッカのところは、編み込まず1.8mm~2mmのままにしております。

その方がフリンジありの場合はボコッとならずにスタイリッシュになるからです。
タンニンなめしの1.8mm~2mm厚の鹿革は大人の男性が思いっきり引っ張っても手が痛くなってしまい、切れません。私も実験的に何度かチャレンジしておりますが、手が痛くなってしまい途中でやめてしまうくらいです。。(笑)

また、水については積極的にはお勧めしていませんが・・・色落ちに関しては色により異なります。

毎日お風呂などに入っていると、茶、キャメルは色がどんどん深くなっていきます。

黒、こげ茶は若干薄くなっていきますが、そこまで変わりません。白は黄色っぽい白になっていきます。

Q : 繋ぎ目を専用のボンドで接着するだけで切れたりしないのでしょうか?編み込みの技術も有ると思いますが、以前購入した物が柔らかすぎて、紐の繋ぎ目が裂けたので教えて頂ければと思いメール致しました。
専門的過ぎても良いので教えて下さい。
性格的に疑問に思うと調べて納得しないと気が済まない性分て申し訳有りませんがご教示お願い致します。

A : 以前の物が何本編みの平編み、丸編みなどにもよりますが。。。
また、おそらくクロームなめしの鹿革だと思います。
鹿革は柔らかい分、表面の傷がつきやすいというデメリットはあります。

継ぎ目に関してはやはり作り方また、制作者の性格などもあるかもしれません。。(笑)

以下、継ぎ足しの記事を写真とともに説明している記事を書きましたので、見てみてください^^
↓ ↓ ↓
http://leather-takumi.com/production-21/
編み込む事は以前、革の会社に勤めていた時から
ざっと計算して1万5千本オーバーで制作し、またクロームなめしの鹿革、タンニンなめしの鹿革を使ってみて、現在鹿革ブレスレット專門で制作させて頂いての私なりに経験したことの意見になります^^

P.S
鹿革はパサパサと裏面から粉が落ちるイメージがあると思いますが
私は1本一本裏面のパサパサが出ないように、革の仕上げ剤を塗りますので、
洋服にパサパサがついてしまう心配はございません^^

レザーブレスレット ペア

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