■ 三重巻き,五重巻きの長い革ブレスレットの作り方(鹿革紐の継ぎ足し)
三重巻きや特に五重巻きの革ブレスレットは仕上がりの長さが60cm~100cmオーバーになります。(人それぞれのサイズにより異なります)
そのため途中で革紐が足りなくなるので何度か継ぎ足しながら編み込みを進めていきます。
その編み目が見えるとカッコ悪い上に、耐久性も劣るので、継ぎ目が見えないように革紐の下に仕舞うのがキモポイントです。
そのやり方を、ご紹介していきます。
※Takumiは鹿革専門のブレスレットで制作しておりますので、使用している革は「鹿革」の紐になります。
※写真で使用している鹿革紐は、3mm幅の厚み約1.3mmに漉いた(すいた)紐になります。
※今回はあくまでも「革紐の継ぎ足し方」に焦点を絞ってご説明しています。
ご参考にして頂ければと思います。
革紐の残りが10cmくらいになったら継ぎ足しのタイミングです。
※継ぎ足しの位置決めはとっても重要です。編み込みを進めていった時にクロスの下にくる位置に爪などで印をつけておきます。
切った革紐の先端を吟面(表面)側からななめに漉きます。(編み込みを進めていった時にクロスの下にくる位置)
イメージは先ほどななめに漉いた革と1本になること。
先端も一本にした時、デコとボコの様に重なる位置をカットしておきます。
継ぎ足される革紐のななめに漉いた部分(ケバケバしたところ)にボンドを塗ります。
継ぎ足す革紐のななめに漉いた部分を貼り合わせます。
10分~15分そのままで置いておきます。
10分~15分後はクリップを取り、金槌で継ぎ目をやや軽めに叩きます。
かろうじて継ぎ目はわかりますが1本の鹿革紐に。
継ぎ目はまだ見えています。
編み進めた時に、このピッチが間違っていると継ぎ目が見えてしまいカッコ悪くなります。
※革紐の若干の伸び、テンション(編みこんだ時の力加減)なども、計算に入れながら進めておかないと、継ぎ目がズレてしまいます。
継ぎ目は全く見えません。
革の継ぎ目を見せないここがキモポイントです^^
■ 継ぎ足した部分の強度は大丈夫なの?
例外もあるとは思いますが、
継ぎ目の上にしっかり被さっていれば、まず編みこんだ部分はほつれません。
私も継いである五重巻きのブレスレットを使用していますが、ほつれてしまったことは今のところ一度もありません。
上記の写真は、六本編みの五重巻きになりますが、四本編みでも六本編みでも継ぎ足し方のやり方は一緒です^^
鹿革の大きさは自然のものなので当然一枚一枚異なります。
Takumiでは可能な限り大判の鹿革を仕入れておりますが、色により大きさ(鹿革紐の長さ)も異なってしまうので、特に五重巻きの場合は
「継ぎ足し」の作業は必ず行っている作業です。
ご参考にしてみてください^^
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Takumi 「鹿革を編む」 オーダーメイド レザーブレスレット專門店
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村澤 巧 ・ あゆ
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