使用する革は
なぜ鹿革のみなのか?

レザーブレスレット メンズ オーダーメイドペアブレスレット 鹿革

“カシミヤ”と言われる鹿革

まず鹿革は牛革などに比べると
馴染みが薄い革…かと思います。

ただ
鹿革はあまり知られていないだけで
日本でも歴史がとても長く
1300年前から使用されていたそうです。

はるか昔
人間が初めて身に着けた獣の皮が鹿革であると言われています。

ではなぜ
当時の人たちが鹿革を身に着けたのか?
それは鹿革の特性を知ると納得出来ます。

鹿革の特徴

鹿革の長所は数多くあるのですが
まず他の革との1番の違いは
「通気性」があること
衣類や靴などにした場合蒸れにくいのは鹿革だけです。

また

・柔らかい
・弾力性がある
・軽い

鹿革の柔らかな肌触りは
革の中で「人肌に最も近い」とも言われている為、身体にはフィットするのです。

その気持ち良い質感から
レザーの“カシミヤ”と言われています。

お客様からも

「革は柔らかくなるまでに時間が必要なのかと思っていましたが、初めからまったく違和感なく腕に馴染んでくれました。つけているのを忘れるほどの抜群のフィット感です!」 

「心地よくしっかり腕に吸い付き一体感があります」

と、「着け心地」のご感想を多く頂きます。

鹿革 レザーブレスレット
ついつい忘れがちですが、自然で生きている動物にパーフェクトな状態の革は無い。
だから、革をカットする工程は非常に重要。使用している部位は、一番繊維の密度が高く 強度 耐久性の優れた
“鹿革の背中に沿って60cm~70cm幅の一番丈夫な部分”のみを紐にし制作

「柔らかさゆえに強度が劣るんじゃないか?」

そう思われがちですが
実は鹿革の繊維質は細かく網目状になっている為、紐のように細かくカットした状態でも

・ひっぱり強度があり とにかく丈夫

という特性もあります。

紐の状態で両手でフルパワーで引っ張ってもほぼ切れません。
手が痛くなる程…
※幅、厚み、部位等々もちろん条件次第ですが…

それだけ引張りにはとにかく強い!

紐の状態でも
それだけの強度がありますので
編み込んだ部分はまず切れることはありません。

上記の特性がある事から
私は鹿革に惚れ込み
実際に長い間使用した自分自身の経験を踏まえ

編み込みレザーアクセサリーに一番適している素材は鹿革という答えになりました。

真面目に良いモノを作っている所へ出来る限り還元しないと
良いモノは出てこないんじゃないかと思ってます

鹿革 藤岡勇吉本店

世界中から脚光を浴びている
鹿革専門タンナー 藤岡勇吉本店

Takumiで使用している鹿革素材の仕入先は
鹿革専門タンナー(皮革製造業者・なめし業者)藤岡勇吉本店

藤岡勇吉本店は
日本を代表する鹿革タンナーであり
世界中から脚光を浴びている鹿革タンナーでもあります。

原皮にこだわり
熟練のスタッフさんが愛情を込め
丹念に鞣し(なめし)慎重に選別する工程もここほど手間をかけているタンナーは他にはいません。

その一つ一つのこだわりが
藤岡勇吉本店が世界的なブランドになっている最大の理由だと思います。

その世界的なブランドから仕入れた
鹿革(ヌメ革)を使い制作しています。

アクセサリーを通じ鹿革を気に入って頂ける「キッカケ」になって頂ければ私たちも本当に嬉しく思います。

鹿革 キャメル 経年変化 一例

オーガニックな鹿革のみ使用

革には大きく分けて2つのなめし方があります。

・クロム鞣し(化学薬品を使ってなめす)

・タンニン鞣し(植物性の材料でなめす)

どちらの革でもそれなりに経年変化しますが
方向性がそれぞれ違います。

Takumiでは後者のみの素材にこだわり使用しています。

植物の樹皮や幹、葉や実など自然から取れる物に含まれている渋(タンニン)を使った
なめし技術で仕上げられた鹿革は古くから行われているなめしの方法です。

藤岡勇吉本店で扱うタンニン鞣しの革は
原皮の状態から一枚の革が出来上がるまで
「1.5ヶ月」という長い時間をかけて丹念になめし作られています。

新品ピカピカより3年5年後の魅力

植物タンニン鞣しの鹿革は
完成直後はマットな質感が強いのですが
この革の最大の魅力は「長く使えば使う程 深みのある光沢」が生まれてくること。

その経年変化も十革十色。

この鞣し方法は
革の中でもダントツに「自分だけの味」に育てる楽しさを感じて頂けます。

チリツモを考えて

制作では一枚革から余すことなくすべてを使えるわけではありません。
いたしかたなく不要な部分は廃棄する事もあります。

植物タンニン鞣しは
土に還すこともできる地球環境にも配慮した
オーガニックな鹿革です。

私が環境や人に出来ることは
小さなことかもしれませんが
「チリも積もれば山となる」と考えています。

近年エコレザーやヌメ革を聞いたことがある
という方は多いのではないでしょうか?

その名称の付くものは全てタンニン鞣しです。

色々と試行錯誤を繰り返した結果
「オーガニックな鹿革のみ使用」という 現在のカタチにたどりつきました。

長野県小海町 ラセッテーなめし 鹿革 

Koumi deerの鹿革について
※現在sold

日本鹿やイノシシによる農作物の食害が年々とっても深刻な問題になっています。

そんな中
長野県小海町のハンターさんからのご相談を受け
2016年から一部のカラーをTakumiでもスタートすることになりました。

鹿革 koumi deer 出浦さん長野県小海町のハンター出浦さん(右)と八ヶ岳にて

駆除された鹿を無駄にせず
「鹿の大切な命をなんとか活用できないか」

そんな想いから始まったプロジェクトです。

この鹿革は長野県の八ヶ岳に生息していた鹿になります。

この鹿革はラセッテー(RUSSETY)なめしと言われるもので
100%植物性タンニンによる製法でなめされており
あかちゃんにも安心な素材で
環境と人体に優しい
完全 MADE IN JAPAN の革です。

鹿革‘‘リーフGRN’’ スタイルサンプル

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